りょう

MOTHER マザーのりょうのレビュー・感想・評価

MOTHER マザー(2020年製作の映画)
3.7
今日で資格試験勉強から解放されて、やっと見た映画がこれでいいのかというほど、胸糞悪い共感できない映画。

母親の秋子がどうしてこんな人になってしまったかはよく分からないけど、どうしたら周平はこの「共依存」な関係から脱せられただろうか。

やっぱり教育なのかな。市役所勤めの亜矢(夏帆)が「大人になるって楽しいよ、色々知れて」っていう通り、母親のことだけでなく、いろんな知識を持つってことはきっと大事なんだろうな。一般的に教育を受ける=親と離れる時間を持つ、社会とつながるってことだもんな。

自分も生まれた頃から両親に教えられたことを一つ否定して生きているところがあり、それは正しいことなのか答えはないけど、やっぱり受けてきた教育や世間とのつながりからそういう答えを出した気もする。

ただ、周平があんな母親に育てられているにも関わらず、妹の冬華にああやって接せられるのはなんでだろう。もちろん、冬華には自分みたいになってほしくないっていうのはあるんだろうけど、あの極限に追い詰められた環境で、保っていられるものだろうか。

唯一救いがあったのは冬華が親から離れて施設で暮らせていること。12年の長い刑期を終えた後、周平はどうするだろうか。

周平役の奥平大兼さん、幼少期を演じた郡司翔さん、素晴らしかったし、長澤まさみに太賀に夏帆!好きな俳優さんいっぱい出てた。
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