「最近の邦画は
人間のダークサイドを
切り取るものが多いなあ…
でもさすがに
ここまでしなくてよくない？」
本気で思いながら観てたんです。
なのに
実話ベースなんですか？（泣）
毒母の話とは知っていて。
でも毒母にも
方向性があるじゃないですか。
溺愛するあまり
子どもを一切しつけないタイプや
期待するあまり
理想を押しつける盲目タイプなどなど。
でもこの母親は毒母っていうか…
のっけから
自身の親への態度は最悪ですし
借金をなんとも思っていませんし
社会のルールも無視ですし。
ダメ人間が母親になった末路でした。
秋子だって秋子なりには
子供を愛していたと思う人もきっといて。
でもあたしの目には
”自分のチームのコマ”として
接しているように見えたんですよね。
数少ない自陣のコマ。
無くなれば心細いし
自分が負ける確率が高くなる。
だから男も息子も娘も、”ないよりはまし”。
そして自陣にあるうちは
自分を守るために動くべきだし
それができないコマは
役立たず。
息子を持つ母として
吸収すべき点はあったように思います。
ごくわずかですけど。
息子と二人で異国で暮らしているので
お互いにお互いしかいないという
半連帯、半共依存の感覚も
まったくわからなくはありませんしね。
でも
これはあまりにも虚しくて…
少なくとも秋子の中には
愛はなかった、と
あたしは思います。
