秋子は、心が未熟なまま大人になってしまった人なんだなぁと。
言ってることもやっていることもめちゃくちゃでしたが、どこか可哀想な人でもあるのかなぁという印象を受けました。
どうしてあの生活から抜け出そうとしなかったのか、何故ああなってしまったのか
歪んだ愛情の怖さ、残酷さ。
どれだけ自堕落で酷い母親でも、子どもにとっては大切な｢お母さん｣なんだなぁと。
親の在り方、子どもに与える影響の大きさを考えさせられる作品でした。
実話を元にしているので、終わりらしい終わり方ではないけれど、ラストの秋子の表情には良い意味で衝撃を受けました。
改めて、まさみさんは凄い女優さんだなと感じました。
当たり前だけれど、素の長澤まさみはどこにもいなかった。
声のお芝居も素晴らしく、年月が経つと共に声も変わっていった。第一声からゾワッとするような、普段の可愛らしい声ではなく、秋子そのものという感じでした。
目を背けたくなるシーンばかりでしたが、劇場内が明るくなっても席を立てないほど放心状態になったのは初めてでした。
