衝撃でふるえました。妖怪というか、宇宙人というか、野生の人間というか、あの母を演じたきった長澤まさみすごい。カッコよかった。…と書くのは常識的ではない気がしますが、今の素直な感想です。息子役の俳優の人も表情などを思い出すとギュッと胸が掴まれたようです。
一般の感覚の人が何を言ってもこの時のこの母子に届かないという感じが圧倒的にした。よく味わってみたら、村田沙耶香さんの「地球星人」を読んだときの感覚。あの小説を読んでいたからこの感想になった気がします。
野生の人間の母&メスとしていかに生き残るかと考えたら、すごくたくましい母子です。人になつけない野良育ちの猫みたいな。
「誰も知らない」を映画館で観たときも衝撃でしたが、この作品を見た後だと、「誰も知らない」はまだ常識的だったなあ、人の介入がもう少しあって母子の密着の異常度合いはマシだったなあと思いました。
