oimo

83歳のやさしいスパイのoimoのレビュー・感想・評価

83歳のやさしいスパイ(2020年製作の映画)
5.0
「映画館を出た後、親や祖父母に連絡したいと思ってもらいたい。そんな映画です。」
マイテ・アルベルディ監督

見事にそうなった。
鑑賞直後の先週末は母を小旅行に連れ出して親孝行してきました。


老人ホームで虐待が行われていないかを調査する為にスパイとして入居したおじいちゃん。人柄が良過ぎて入居者皆と心を通わせてしまう彼が最後に見つけ出した真実とは…。という、奇跡みたいなドキュメンタリー映画。
これがドキュメンタリー?本当に?
全てのシーン、全ての展開、登場人物達の全ての表情に胸を掴まれて堪らない気持ちになった。
ホームの中に友達が何人居てもやっぱり家族と自分の家に居たいよね…。
ずっとお母さんが迎えに来るのを待ち詫びてずっと出たがってるおばあちゃんが悲しくて忘れられない。

母が認知症になって顔を忘れられてキツく当たられたとしても、自分は変わらず優しく出来るんだろうか…と考えたことが今までに何回もある。想像しただけで辛過ぎて心が折れそうになるけど、どんなにキツくてもひとりぼっちにだけはさせたくないと強く思った。
oimo

oimo