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僕が跳びはねる理由のmkのネタバレレビュー・内容・結末

僕が跳びはねる理由(2020年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

東田直樹さんの講演会に出席したことがある。椅子に座り、母の補助を受けながら、パソコンを使って文字で話をしてくれた。「衝動的に立って走りたくなってしまい、ステージから居なくなることもあるけど、必ず戻ってくるのでお待ちください」と最初に挨拶された。本当に途中、大声を出しながら飛び跳ねて、出口から出ていかれたが、少しすると戻られて、「非常口の光がどうしても刺激になって」と。文字から伝わる知的で冷静な語り口と反する衝動の強さが衝撃的で、特別に繊細な感覚を持って生まれたことの苦しさを感じたものだった。
しかし、この映画からは、苦しさだけでなく、音や水、光、色などの微妙な変容に、特別な美しさや幸福感を感じられる能力を彼らに感じさせる。美しい映像とともに、彼らの貴重な世界観をのぞかせてもらえたようだ。
根深い差別、偏見にも触れられているのも大変良い。
東田さん親子の頑張りが世界に認められたことも素晴らしい。たくさんの人に観てもらいたい。
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