Mariko

ドリーム・ホースのMarikoのレビュー・感想・評価

ドリーム・ホース(2020年製作の映画)
4.2
想定外の出来事も込み入った演出もどんでん返しも凝ったCGもなく、あらすじ通りの展開、にこれほど胸を熱くさせられるとは。
こういうシンプルなつくりで高い満足度を得られるhappyな映画を「おもしろみがない」と言ってしまうような映画玄人にはなりたくないものだわ笑。

登場人物たちと馬(!)の魅力にみるみる引き込まれるので、レースでは自分もスクリーンの中の人たちと一体となって声援を送っている気持ちになれる。「欲しいのは儲けじゃなくて Hywl(=ウェールズ語で”胸の高鳴り”)」「朝目覚めた時にワクワクするものが欲しい」というセリフにこの映画の全てが凝縮されていた。

トニ・コレット演じる主人公ジャンと個性豊かな周りの人々。特に、歯ナシの役立たず(酷い...w)と思われたご主人が、ここぞというところではいちばん正しい助言をしてくれたりするのにグッときた。あとウェールズのおじちゃんおばちゃんたちがみなさんかわいくて、特にすぐ服脱いじゃう(笑)ジイちゃんが最高にキュート。大好きダミアン・ルイス(リチャード・ウィンターズ少尉だからね)も登場時ちょっと心配になったけど、やっぱり最高の役でよかった💕

カーテンコールみたいなエンドロールに、よく見るとご本人たちが混じってるのもすごくいい。
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