レオン

ドリーム・ホースのレオンのレビュー・感想・評価

ドリーム・ホース(2020年製作の映画)
4.0
イギリスウエールズの実録物・王道コメディタッチ感動作♪(★平均3.9)
競走馬の映画は名作が多いが、本作もそれに然り。 物語も人物描写もよく、素直に感動と笑いと幸福感を与えてくれる。 

二つのパート職とやや要介護の両親の面倒をこなし多忙だが、ペット好きでチャンピオン犬を育てた事もある主婦が、ふとした事から競走馬を持ちたいと思いつく・・。

冒頭は日常の、ある意味生きがいのない描写が続き、少し重めな作品かと危惧するが、"馬" が物語にからんでからは、登場人物の心情や作品展開ががらっと好転して、生き生きした描写に変化する♪

共同馬主募集チラシの作成失敗や、いつも黒ビール(クラフトビール?)を片手に酔っ払っているおじいさん(このおじいさんのシーンで3度笑わせてもらった)等のスパイスの効いた笑シーンも手伝って、飽きさせずどんどんイイ方向に物語が進む。 

主婦が共同で育てた馬が、地方競馬といえ大活躍する奇跡の物語に途中、これ事実に基づいているんだったよな・・と感心する♪

トニ・コレットの表情豊かな演技に、心情が一瞬に伝わり、他の脇役も個性豊かに描かれて、違和感が沸くシーン等まったくなく、ストレートに物語が楽しめる。

バーでその馬の活躍を見ている地元住民が一丸となって応援し、歌を歌って喜ぶシーンに見ている者にも幸福感を与えてくれる。

ドリーム・アライアンス(夢の同盟=共同利益)という馬名も実馬のままで、出馬したレースの一部が割愛されてるぐらいで、実際の活躍そのままの様だ。 
ただ、G1級の最高位レースには出走してないようで、作中の重要レーズもG3ぐらいのグレード。
(生涯成績 30戦5勝2着4回 )


製作法などに凝った作品に飽きた方には、特にお勧め♪

PS
バーとエンディングで皆が歌う、トム・ジョーンズの「Delilah (デライラ)」が、なんでその曲なのか、意味が分からず・・。 歌詞もチェックしたが、今作と関係不明・・。
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