暴力を振るうDV夫ゲイリーから逃れるべく、娘2人と共に家を飛び出したサンドラ。ひとまず安宿に身を寄せ、新居を探すものの、折からの住宅価格の高騰で手頃な物件はなく、公的機関からの支援も十分に受けられない状況になってしまう。ある日、自分で家を建てる方法がないか思いついて…な話。
DVを受けて離婚した筈なのに父親の家にも行かないといけなかったり、公営住宅への申し込みが殺到して順番待ちが酷かったり、公的サーヴィスの現実がまざまざと描かれていて物悲しい。
そんな中でも娘ちゃん2人と共に強く生きていこうとするサンドラさんのまっすぐな姿勢に心打たれるし、彼女の周りに集まった人々の優しさも良かった。
お友達の力を借りて素敵な家が建ってよかったね、で終わりではなく、最後にもう一波乱あるのもドラマチック。現実はやっぱり厳しいのかな。