あさのひかり

サンドラの小さな家のあさのひかりのレビュー・感想・評価

サンドラの小さな家(2020年製作の映画)
3.9
夫のDVに耐えきれず彼のもとを逃れ、小さな娘二人とともに、ホテルでやむを得ず暮らすサンドラ。働いても働いても生活は苦しく、行政の支援も十分に受けられないなか、自分や仲間の力を借りて自宅を建てることを思いつく。

何とか逃れた苦しみなのに、夫には子どもとの面会権があるため、どうしても顔を合わせなければならなくて。良い仲間や雇い主に恵まれて、好転していくこともあるけれど、逃れたはずの彼に振り回される現状。フラッシュバックのシーンだけでも十分辛かったのに、更に新たな理不尽な苦しみが生まれるのがもう本当に観てて辛かった・・。

それでも仲間や娘達に囲まれて前に進んでいこうとするラスト。勇気付けられる反面、こんな苦しみが地上からひとつでもなくなれば、と思わずにいられない。
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