cinemageek

ナイトメア・アリーのcinemageekのレビュー・感想・評価

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)
3.9
日本のアニメ大好き
日本というか小島秀夫監督がすきな
ギレルモ・デル・トロ監督の最新作
ナイトメア・アリー
https://youtu.be/ZkeKAj5lbWE

怪獣映画もすきで、「パシフィック・リム(13)」の監督といえば知っている人も多いだろう
「シェイプ・オブ・ウォーター(17)」ではアカデミー賞も受賞している


ナイトメア・アリー見どころ
1)実質前後篇に分かれている
  150分の大作

2)因果応報とも言えるシナリオ
  あちこちにフラグあり

3)キーワードは禁酒
  絶対という単語


ダークサスペンスともいえる重厚なシナリオ展開
これは見ていてドキドキハラハラする部分がある

その一方で、スタン(ブラッドリー・クーパー)の成り上がり序章とも言える第1部では間延びするような展開が若干ある

映画全体で150分もあることを嗅がえれば、この部分はもっと短くても良かったかもしれない
ただ人間の強欲さと業の関係性がリンクしたときに、因果応報という言葉が見事にマッチする部分は脚本力とも言える。


徹底して酒を飲まないスタンが一口してからの転落
このあたりのテンポの良さが全編を通してあればもっと見やすい映画になったのかもしれない


読心術というのがキーワードになった部分もあるが、一時日本でも流行ったプロファイリングのことだが、この作品の読心術とはプロファイリングとはちょっと違っている。と
漢字で書くといかがわしさがあるのに、プロファイリングというと哲学的に感じるのは気のせいだろうか?

相手のことを読み取ることをペテンで乗り切る男とその運命を読み通していたのがタロットカードという対比も面白い

加えて、井の中の蛙大海を知らず というか、
独学で身につけた読心術(+ペテン)であってもプロにはかなわない。
餅は餅屋 というか、自分の身の程を知ったうえで行動をするべき、という大人にも通じるメッセージ性もある映画かもしれない

1946年に出版された名作ノワール小説「ナイトメア・アリー 悪夢小路」を原作にした映画だが、日本受けするかどうかは微妙かもしれない
cinemageek

cinemageek