サマータイムブルース

ナイトメア・アリーのサマータイムブルースのレビュー・感想・評価

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)
3.7
カーニバルやサーカスが舞台になってる映画大好き!
「フリークス」「道」「チャップリンのサーカス」「ロザリンとライオン」「ロスト・チルドレン」etc.
とても映画と相性いいと思うんだよね

日常を描いたヒューマン・ドラマみたいのもいいけど、非日常を描いたホラーやSFもたまには見たくなる
カーニバルやサーカスもその類で、映画にはとても映える要素だと思います

カーニバルと言えばロン・パールマンさん!!
今回も出てましたね、しかも相変わらずの怪力男役(笑)
この人大好き!
大男と小人はカーニバルに欠かせませんね

フリークス達による旅芸人、キラキラ輝く観覧車やメリーゴーランド
もう、ワクワクが止まりません

さて、こちらは前半がカーニバルのコミューン中心で、後半からそこを抜け出して、ニューヨークで巻き起こるサスペンス中心という二部構成となっています

監督がギレルモ・デル・トロさんということで、ついつい異形のものの出現を期待してしまいますが、今回、それはありませんでした
むしろ後半のサスペンスメインのお話です

「ごく短い間だが、次のヤツがくるまで、ギークをやってみる気はないか?」

見世物小屋で獣のように鶏にかぶりつく獣人ギークが終盤へのキーワードになってます
ちょっとこの辺は「エレファント・マン」を思い浮かべました

カーニバルの団長のクレムがコレクションしているホルマリン漬けの胎児の中に、頭に第3の目があるような一際目立つ「エノク」というのがあって、これがすごく不気味なんだな
まるで手塚治虫の三つ目がとおるみたい

クレムによるとエノクは胎内で暴れまわって、母親を道連れにして死んだということになってます

これ、実は資産家のエズラ・グリンドルの妻ドリーが身ごもった子だったというオチかと思ったら、そうではありませんでした(笑)
いつビーカーを突き破って大暴れするのかとビクビクしてました

これは解説見ると1946年に発表された原作小説がちゃんとあって、1947年に「悪魔の往く町」というタイトルで一度映画化されてるみたいです
てことは本作はリメイクてことになりますね
機会があったら原作本とオリジナル版の映画も見てみたいなと思いました

それから、当初主演はブラッドリー・クーパーさんではなく、レオナルド・ディカプリオさんで話が進めれたらしいです
個人的にはレオ様の方がこの役に合ってたような気がしました
レオ様バージョンで見てみたかったかも
(クーパーファンの方、ゴメンナサイ)