見せ物小屋で読心術を身に付けトップ興行師となった男が、次第に欲望に溺れていく話。
ショービジネスの世界における騙し合いも描かれている。
ストーリーについては、映画の雰囲気から期待した割には面白いものではなかったが、ミステリアスでダークな空気感で楽しめた。
キャストも良かった。
特に、ルーニー・マーラとケイト・ブランシェットの陰のある存在感は本作に欠かせなかった。
また、ラストシーンはパンチが効いていて素晴らしい。
ブラックジョークの域を超えた狂気にプラス4500点。
Filmarksでは早々に展開やオチが読めてしまったという感想が多いなか、察しの悪い私は、ラスト直前まで予想できなかったというアホぶり。
モヤモヤが残る点については以下
①主人公と心理博士が過去にトラウマを抱えていることが暗示されながらも、その内容がはっきりしないこと
②また、そのトラウマと2人の現在の行動との関連性が掴めなかったこと
謎めいた部分をあえて残しているのかもしれないが、個人的な好みとしては、長尺にするならその辺りも丁寧に描いてほしかった。