始めから暗くて重くて不気味で、何度途中でやめようと思ったか。それでも、何か惹きつけられるところがあり、最後まで見てしまった。これももしかしたら読心術なのか？
昔の見世物小屋ってああいうところだったのか。そういや、昔サーカスを見に行ったときも、どことなくああいう暗さを感じたな。
一人の男が見世物小屋で読心術を覚え、それを糧に一旗揚げようとする。でも、行き過ぎてしまった。そして、何もかも失った。そう、いちばん大切なものまで。
そして行き着いた先が、はい、振り出しに戻る。いや、振り出しではないか。最後の笑い泣きが彼の人生を物語っているな。
とにかく、最後まで見られてよかった。
