トムトム

マーベルズのトムトムのレビュー・感想・評価

マーベルズ(2023年製作の映画)
2.5
MCUも卒業かな……

おもろくない人がおもろい事しようとしてスベッたみたいな感じ。

予習としてはドラマの「ミズ・マーベル」は必要です。
モニカがヒーロー化した理由としての「ワンダビジョン」やスクラル人の説明としての「シークレットインベージョン」は観ていなくても大丈夫です。

MCU史上最短の105分という上映時間はいいと思います。
しかし短い故に説明不足でどうしてもドラマ版や前作までの履修は必要かと思います。

さらに短いゆえにキャロルとモニカの葛藤や和解がかなり適当と言いますかあっさり目。

短いからテンポがいいかといえばそうでは無くあのミュージカル星の一連のやり取り全然いらんやろ。

まあディズニー映画へのセルフツッコミみたいなモノなんですがあまり面白くありません。

これでキャプテンマーベルもディズニープリンセスの仲間入りですかね。

3人の入れ替わりは面白いですしスイッチの練習するところは「エヴァ」のシンジとアスカのシンクロトレーニングみたいで楽しかったです。

でも最初から最後まで引っ張るネタでも無いようにも思います。
あれだけ引っ張るならあのスイッチを活かした大逆転みたいなのも見たかったです。

全体的にドラマや感情の盛り上がりが平板で退屈に感じます。
やっぱりチーム結成の名乗りやラストの展開はもっとエモーショナルに盛り上げてほしかったところです。

基本的に昔のアメコミっていい歳した大人がぴっちりスーツ着てヒーロネームつけて殴り合うという冷静に見ると馬鹿馬鹿しい物ですが一時期からアメコミはハードでシリアスな展開のものが多くなりました。

MCUもリアル側に解釈のハンドルを切ってファン以外の鑑賞にも足りうるものを作ってきたと思うのですが、MCUのフェイズ4以降はスペースオペラ的な展開を見せてきています。

コレが全然成功していないですしただただバカっぽさと大雑把さを感じてしまいます。

こういうのは「ガーディアンズオブギャラクシー」に任せておけばいいですし、成功できるのも「ガーディアンズ〜」だけだと思います。

今作もジェームズ・ガンみたいななのをやろうとして滑ってしまった感じです。

終わってみても「キャロルお前最初からそれやっとけや!」としか思えないんです。

カマラは非常に良かった。
物語の推進力としてキャラクター同士の絡みの接着剤や潤滑油として大活躍でした。
彼女がいなかったら目も当てられなかったでしょう。

カマラ・カーンと征服者カーンの名前被りが気にはなりますが。
カマラの能力がコミックと違うのは「ファンタスティックフォー」が参戦するからなんでしょうか。

あと近年のMCUのCGってクオリティ下がってません?
クリエイターの待遇の低さは日本だけでなくハリウッドでもそうだと言う世知辛い話も聞きますしね。

エンドクレジットのおまけ映像はネタバレなので少し下に……

























オマケ映像は2つ。

カマラが2代目ホークアイ ケイト・ビショップをチームに勧誘する「アイアンマン」1作目のエンドクレジットのオマージュ。
アントマンの娘の話も出ましたしヤングアベンジャーズをやるんでしょうか。

ブラック・ウィドウの妹ナターシャや2代目ブラック・パンサーのシュリ、アメリカチャベスあたりがメンバーでしょうか、ガールズアベンジャーズになりそうですが。

二つめは別世界に消えたモニカが目を覚ますとそこには……

ということで本格的にX-MENが参戦です。ビーストとモニカの母親にそっくりなバイナリーが登場。
バイナリーってキャプテンマーベルでしたよね確か。

エグゼビアの名前も出ました。
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