お話探し

マーベルズのお話探しのレビュー・感想・評価

マーベルズ(2023年製作の映画)
3.0
「ミズ・マーベル」未見…というかDisney +加入してないので、配信ドラマは全て未見。
けど最初にサクッと紹介やってくれたし、ラストのあの子も名前は知らなくても存在は何となく知ってたので、そんなに問題にはなりませんでしたが。

“新作やれば観に行くMCU”…だけれど、前作「キャプテン・マーベル」が個人的にあまりハマらなかったのと、フェーズ5開幕戦の「アントマン3」が正直微妙だった事もあり、『今回はIMAXじゃなくていーかなー…』程度に日和っちゃいました…。

しかし蓋を開けてみたら“肩肘張らずに楽しめる軽さ”が、失礼ながらやや低かった事前の期待値を“ちょうど良く”越えてくれて、上映時間の短さもあり、割と満足して劇場を後にしました。

強過ぎて話を作り辛そうなキャラだよなー、と思ってたキャプテン・マーベルですが、今回“ギャグも結構イケた”点こそが勝因かな、と。「ホームカミング」のピーターを思わせる、お喋りで俗っぽいカマラちゃんサイドから持ち込まれた空気と、制御出来ない入れ替わり現象を駆使した、序盤のドタバタアクションが先ずは最高でした。クールなSF宇宙ステーションと家族が困惑してるカマラ自宅の対比も面白いし、ここでキャロルが「あ゛ーもう!」と翻弄されてる様子が、前作にない新鮮さで良かったです。
(カマラの新人感も可愛らしくて良かったのですが、モニカさんはちょっと全編通してキャラが薄かったような気が…。)

…ただ正直、ここが“面白さ”のピークだったなー…という印象も否めませんが。

「歌の惑星」は、楽しいは楽しいけど“MCUを観てる”というより“ディズニーを見せられてる”気分だったし、大量の猫ちゃんは一応“悪趣味”なエクスキューズがあれど、あざといっちゃあざといし、クライマックスの“真剣”バトルは、序盤のドタバタバトルと比べちゃうと魅力に劣るし、そもそもこれは本作に限らない、最近のヒーロー映画によく感じる問題だけど『乱闘突入前に、先ず事情を話し合ったら?』と、敵の不憫さにどうしても思っちゃうし…

けれど「MCU新作公開」の、イベントとしての特別感が自分の中で結構下がってきてる部分もあるからこそ『いいんじゃない? これっくらいで』と、そこまで不満を引きずらず、満足出来てしまっているのかもしれませんが…。
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