S510

マーベルズのS510のネタバレレビュー・内容・結末

マーベルズ(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ドラマシリーズを一切追っていないので、メインキャラの内2人もドラマからのキャラなら楽しめないだろうなと思っていたら、良い意味で裏切られてとても面白かった。
期待のグースも1以上に大活躍で最高に可愛かったし、卵の正体からの後半の丸呑みされていく船員たちのシーンはただのSFホラー映像でめちゃくちゃ笑った。
ミュージカル惑星も楽しかったし、相変わらず猫にメロメロなフューリーも拝めたし、難民問題や世界の警察としての行動や代理戦争の負の遺産の一面も伺えて、今回はギャグとシリアスな場面の対比が凄く良かった。神への祈りのシーンも今の現実の戦争への最高のアンチテーゼだなと感じた。

キャロルが最強過ぎるので弱らせる工夫も一苦労だろうけど、入れ替わりの戦闘も面白かった。資源・環境問題はあっさり解決したけども、そこは引っ張ってもしょうがないのであれ位の力技で解決しても良いと思う。移民問題でヴァルキリーが登場したこともサプライズで嬉しかった。
モニカも1のあの子だったのか!となったし、カマラはアヴェンジャーズでいうピーターの役割だったけども、悲壮な過去もなく愛情溢れる家族に恵まれたただただ明るいオタクの女の子で、キャロルへの態度も微笑ましかったし、あの子だからこそできるモニカへのハグシーンも良かった。スクラル星人はとにかく気の毒でいい加減幸せに暮らしてほしい。

宇宙組はこの手の問題から切り離せないので、今後どういう展開になっていくのか楽しみな反面、どんどん超常的な戦いになっていくのでインフレしていかないかが心配ではある。
モニカが別次元に飛ばされるだろうことはお決まりの展開だったので驚きはなかったものの、今後本格的にX-MENやファンタスティック・フォーと絡んでいくとなるとインヒューマンとのバランスはどうするのかも引き続き気になった。
先にシビル・ウォーをしておいて正解だったのか、原作どおりのシビル・ウォーが起こるのか、そもそもエターナルズの面々とかどうするんだろう、子ども多すぎじゃない?という疑問も残る。

カーンの役者さんの問題もあるし、ストライキの影響で撮影も公開予定日も延びたからか、クレジット後の映像も"will return"の記載もなかったので、この先のMCUがどうにか予定どおりに進んでいくことを願っている。
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