なお

マーベルズのなおのネタバレレビュー・内容・結末

マーベルズ(2023年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

MCU第33作。
2019年『キャプテン・マーベル』以来約4年ぶりの、キャプテン・マーベルことキャロル・ダンヴァースが主人公の作品。

また『ワンダヴィジョン』にて突如異能の力に目覚めたモニカ・ランボー、そしてこれからのアベンジャーズを担う若き力、カマラ・カーン/ミズ・マーベルがついに邂逅する。

✏️さすが私の推し!
映画全体の出来としては可もなく、不可もなく。
アベンジャーズの中でも”最強”の呼び声高いキャロルの過去と因縁を深掘りしつつ、フェーズ4以降に登場したモニカ、そしてカマラという2人の新ヒーローの活躍をしっかりと描いた映画、という感触。

特にバトルシーンの躍動感はものスゴい。
本作で3人はパワーを発動しようとすると「場所が入れ替わる」という一見デメリットとも取れる制約を抱えているが、これをメリットへと転換。

これぞ数々の修羅場を潜り抜けてきたスーパーヒーローならではの機転か。
目まぐるしく互いの場所を入れ替え敵を翻弄する「スイッチング・バトル」は爽快感バツグン。

ドラマ『ミズ・マーベル』ではまだまだ戦闘に不慣れだったカマラが、今作では戦闘面で大きな成長を遂げているような描写、そして演出が見られたのは個人的に◎。
自在に床や壁を作るその能力で、オフェンス・ディフェンス両面でキャロルとモニカをバックアップ。

物語の本筋とは関係ないけど、カマラを演じるイマン・ヴェラーニは喜怒哀楽がハッキリ判別できる、表情豊かでいい役者さんですね。
今後の作品でも彼女の活躍が楽しみ。

一方で、キャプテン・マーベル主演の映画らしいある種の「豪快さ」みたいなものは鳴りを潜めたかなぁ、と思う。
体当たりで敵の宇宙船をぶっ壊したりでっかい星?に突っ込んだりはしていたけど、それくらいのことはこちらの「想定の範囲内」。
このような演出は別にMCU作品でなくても見られる。

本作のヴィラン、ダー・ベンがキャロルと互角に渡り合うほどのパワーを持っていたのも、少年漫画のような「単純なパワーのインフレ」が起きているような気がして、う~ん、といった感じ。
『エンドゲーム』ではあのサノスを圧倒していたはずなんだけどな。

まあこのへんは長く続く映画シリーズの宿命でもあるし、いくらキャプテン・マーベルが最強とはいえいとも簡単にやられるヴィランでは映画にならないし…という制作陣の苦悩もあったのかもしれないが。

✏️X
そしてMCUお約束の、本編終了後のサプライズ・タイム。

まずは個人的に特大のサプライズとなったケイト・ビショップとカマラの出会い!
もうあの弓矢のシルエットが見えただけで大興奮。
ヤング・アベンジャーズ、ついに始動?ていうか今後はカマラが以前のフューリー的ポジションでメンバーをスカウトしていくんかな…笑

そしてついに交わるX-MEN勢。
『マルチバース・オブ・マッドネス』にてチャールズ・エグゼビア/プロフェッサーXは参戦していたが、ここでついにビーストが登場。
そして別世界におけるモニカの母も何やらスーツみたいなものを着用。
X-MENの原作とかに登場はしていたけど映画には未登場のヒーローなのかな?
原作読んでないのでこのへんは分からんけど。

様々な運命の交差(X)、今後の展開に期待大。

☑️まとめ
「エンドゲーム」を経験したキャロルと、「エンドゲーム」以降新たに生まれた、そしてこれから生まれつつある新たなヒーローたちの活躍が楽しいサプライズ満点の作品。

前述の通り映画単体の出来としては可もなく不可もなくだが、これからMCUのシリーズ展開を考えると重要な分岐点を担う作品となったことは間違いない。

<作品スコア>
😂笑 い:★★★★☆
😲驚 き:★★★★★
🥲感 動:★★★☆☆
📖物 語:★★★☆☆
🏃‍♂️テンポ:★★★☆☆

🎬2023年鑑賞数:93(44)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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