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マーベルズのGijoeGoのレビュー・感想・評価

マーベルズ(2023年製作の映画)
3.8



MCU全作品、ミズマーベル、ワンダビション、シークレットインベージョンを鑑賞済みでの鑑賞。

面白かった。キャロル、モニカ、カマラの3人のシスターフッド的な絡みやそれぞれの背景が絡み合う割に見やすいストーリー。
途中展開が飛んでるような印象があるが105分というMCU作品では短めの長さの為かも。
なのでテンポが非常に良い。早いくらい。
3人の誰かが能力を使うと人と場所が入れ替わるのでとにかくロケーションが多い。
それぞれに人がいるので関わる人の多さやセットの多さがリッチで見ていて楽しい。

一歩間違えば世界が破滅する内容なのにコメディ要素強めなので悲壮感は弱めで軽やかな印象。それが本作のカラーなので楽しんで観れる。
それでもさすがMCU作品といえる3人が入れ替わる複雑で高度なアクションシーン。それぞれの特技を活かしたド派手な見せ場。ジャンプポイント発生による惑星壊滅の描写などマクロな見所からカマラの自宅でのミクロなバトルと様々なスケール感。
ドラマや映画を観ていたのでそれぞれのキャラクターに思い入れが出来てる状態の作品なのでいわゆる「付いていけてる状態」なので楽しめた。
ヴィランも新キャラもいいキャラ。
ヴィランというかキャプテンマーベルの被害者という悲しい存在なのでキャラとしてはちょい弱い印象。

一見猫にしか見えないフラーケンの意外な生態が実は…という展開やカマラの腕輪が奪われて絶対絶滅と窮地に落ちてからの大逆転はとても良かった。

恒例のミドルクレジットにポストクレジットで今後のMCUに期待大な内容で次回作が楽しみ。
これだけ広がり続けるのに毎作一定以上の面白さを提供し続けるマーベルスタジオ恐るべし。

水の惑星の言語が歌なのはトランスフォーマー2010の「音楽惑星への挑戦」オマージュなのか?

ブリーラーソンが肉体を絞り過ぎてる気がしてか細い印象なのが少し残念。

女性ヒーロー対女性ヴィランと多様性を求められる現実の先を見てるMCU。男を無能に描いて見下すのではなくあくまで対等かつ適材適所の役割という内容なので嫌味がなくて良かった。やはりMCUには先進的であって欲しい。

今となっては数少ない3D上映なので頑張ってもらいたい。
特に宇宙空間でポツンと浮かんでるキャロルは孤独感が画面に現れていた。

ヴァルキリーがキャロルと親密な描写がチラリとあったがもしや…

テンポ優先の為か説明不足と感じた所もいくつか。あれどうなったの?というのがいくつか。

ドラマに映画と矢継ぎ早に供給されてファンなら嬉しい悲鳴だが、そうでないライトなファンはどれを見たら良いかわからないまま観に行くのを敬遠していくのもわからないでもない。ただでさえ映画の本数も多いのにドラマは拘束時間が単純に長いので付き合いづらい。
ファンとしてはパワーダウンせずに供給していって欲しい。
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