写真家、上田義彦さんによる日本の美を描いた映画。
昔の日本の大きな家、相続税対策もあって、長年住んでいた家を手放すことに。
その凛とした未亡人役に富司純子さんは似合う。
いまは孫娘と暮らしているけど、その孫娘にシムウンギョンさん。韓国の女優だけど、とても似合う。
四季折々の美しい日本の情景と富司純子さんとシムウンギョンさんはとても良いけど、
良いのはここまでかな。
ストーリーがあまりに凡庸で薄っぺらかった。
そして、命の儚さを描きたいのだとは思うけど、映画のなかで、金魚や蜂が死んでいくシーンがある。
仮に映画のために不自然な姿でこうした生き物を殺しているのなら、監督のセンスを疑ってしまう。
あと、家を壊すシーンもいらなかった。
小津安二郎が好きな外国人には受けそう。
でも、小津安二郎監督は日本の情緒を描くだけでなく、映画のストーリーも面白かったんだよ!
最後、ただの愚痴になってしまった。