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裏アカのdarumaのレビュー・感想・評価

裏アカ(2020年製作の映画)
3.8
神尾楓珠くん見たさで。冒頭、何気ない雑踏のシーンに躍動感を感じて、これ絶対エモいやつ…!!と思ったらクレジットに脚本高田亮さん!(大好き!期待大!!)…と思ったのですが、TSUTAYA CREATORS' PROGRAM…これが弱点だったか?映像は200点くらいなんですが(めちゃ綺麗!)ストーリーはちょっと尻つぼみ感(まさかそうならないよね…ありきたりすぎるよね…と思ったら、そうなった。。)

神尾くんが好きなので観たいなと思ってたんですが、かなり!ハードだった。まさかのモザイク!!瀧内公美さんは彼女の人生は間違いじゃないを観ていたのでそれほど驚かなかったのですが(火口のふたりはまだ観ていないですが内容はサラッと見かけていたので余計に)、神尾くん…この時まだ二十歳!?身体張りすぎ(苦笑)でもそういう所が好き。私、目力に弱いらしく…柴咲コウさんにちょっと似てますよね?顔がとても好みです。

二人とも演技はとっても好きだったんですが(でも瀧内さんは意外となんていうか…普通な感じというか、アクがあまりないというか、想像よりあっさりしてた)、いかんせん、ストーリーの肝の部分が…これは高田さん主導なのか、それともTSUTAYA CREATORS' PROGRAMの入賞が監督の加藤卓哉さんなのでそちらなのか、ちょっと気になるところです。

(TSUTAYA CREATORS' PROGRAMはなんていうか…やっぱり育成案件という感じが否めない。化けるタイプもあるんだと思うけれど、今まで観てきたもの(を思わず確認してしまった。どの作品がそうだったか)は個人的にあまり合うという感じではなかった。ちなみに本作は2015年の準グランプリですが、同年のグランプリは嘘を愛する女。あと他年で観ているのがゴーストマスター、マイダディ、先生私の隣に座っていただけませんか?です。ブルーアワーにぶっ飛ばす、哀愁しんでれらはまだ観ておらず、特にブルーアワーはめちゃくちゃ楽しみにしていますが、ちょっと不安になった…)

ちなみに加藤監督は木村大作監督や成島出監督、原田眞人監督など、錚々たる監督陣の元で助監督をされていたそう。言われてみれば、確か本作の撮影協力(だったかな?)のクレジットに木村大作さんが入っていました。名前だけは知っていたので、エンドロールを見ていて結構驚いた(どういうつながり!?と…後で加藤監督の経歴を見たので)。監督のプロフィールで木村さんの名前が一番に挙がったり、映像の美しさを見ても、映像畑の方なのかな?と思いました。脚本を一人で書いていないあたりも。

後半がちょっと…な感じだったので作品自体の印象はあまりよくはなりませんでしたが、前半のエピソードはかなり好きだった。100円と10円(これはちゃんと回収もしてる!)、居酒屋に行くくだりや停電など。

脇は、神戸浩さんと松浦祐也さんがバチバチしてるだけでうずうずした^^(満足!)
いっちー(市川知宏くん)…めっちゃいい役やないかい!(ポンコツのイメージが強いのに、笑)
SUMIREさんは同じ高田亮さんが脚本のボクたちはみんな大人になれなかったにかなり重要な役で出られていましたが(好き!)、ここだったんですね…アパレル店員、似合ってました。
あと、私もふせえりさんに怒られたい(笑)

ストーリーは、言いたい事はすっごくわかるんだけど。
もし、山場で何も起こらなかったら、どうなっていたかな…?
(というか、どのように作品を持って行った(着地させた)かな!?)
密かにそっちの方が興味ある。
(おそらくエモの極みみたいになっただろうなぁと…観てみたかった)

夜景が美しい。
劇中の大半が夜、もしくは店内などの暗いシーン。
それとは対照的なラスト、夜明けの瀧内公美さんのカットもとても良かったです。

東京の風景が好きな人におすすめ。
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