空海花

スイング・ステートの空海花のレビュー・感想・評価

スイング・ステート(2020年製作の映画)
3.5
スティーヴ・カレルとローズ・バーンの掛け合いが見たいという動機だけで鑑賞。
初っ端の激しく早口で下品なインタビューから笑えた♪

アメリカ大統領戦でトランプに大敗した民主党ヒラリー陣営の選挙参謀ゲイリー・ジマー。
彼は農村部の票を取り戻す秘策として
YouTubeで話題のヘイスティングス大佐を町長選挙に立候補させるが…

PlanB製作
監督ジョン・スチュアート
コメディアンからキャリアをスタートさせ
風刺ニュース番組『ザ・デイリー・ショー』の司会および、脚本兼副プロデューサーとして番組製作に参加している。
政治風刺の切り口はお手の物といったところか。
アメリカではトランプ・バイデン大統領選の真っ只中の公開で
それが影響したのか
皮肉が物足りないのかあまりウケが良くなかったようだが、
日本人からすれば選挙裏をここまで描いてしかも爆笑させられる映画は観たことがない。
正直何度か吹き出してしまった🤣

スティーヴ・カレルといえば『バイス』が記憶に新しく、こちらも内容的にキャスティングバッチリな感じ。
脚本当て書きのようです。
ローズ・バーンは共和党陣営の参謀で
実質立候補者よりいわゆる代理戦争。
この二人もうテンポ良すぎて最高。

大佐役のクリス・クーパーや
大佐の娘のマッケンジー・デイヴィスもナイス。
『ターミネーター:ニュー・フェイト』で観たマッケンジーちゃんが田舎で牧場の世話をしている姿が新鮮。

スイングステートとはいわゆる「激戦区」
原題「Irresistible」は、「抵抗できない、たまらない、魅力」などの意
つまりは選挙とお金がということかな。
選挙は大々的な集金イベントという
この風刺に、単位がおかしいかもしれないが、大きさを感じる。
まぁ金額は実際でかい。

飛び交うジョークもさることながら
シリアスからの、予測のつかないどんでん返しが爽快。
更にそれでまた、えーってなったりするし気持ちが良い。
しかし、選挙は民主主義の理念であるはずなのに、政治の悪の源にもなっているというのは、笑い飛ばすには闇がでかいぞう🐘


2021レビュー#164
2021鑑賞No.366/劇場鑑賞#64


今週は元気にレビューしたいぞう🐘
空海花

空海花