大統領選の最中、劣勢に立たされたヒラリー陣営の選挙参謀ゲイリーは、どちらにも転びうる地区、スイングステートにて、民衆のために立ち上がるヘイスティング大佐の動画を見て、彼を町長選に立候補させ、それをきっかけに支持者拡大を目論むのだった。
この動きにトランプ陣営も追随し、やり手の女性選挙参謀、フェイスが送り込まれ、現職町長を勝たせるべく、あの手この手でサポートをしていく。田舎町の町長選に両者が多額の投資をすることとなり…
アメリカっぽさが全開バリバリに出てる良い作品でした。トランプv.s. クリントンという実際にあった話を引用しながら、フィクションに落とし込んでいくことで、実際にあった話なのかなと誤認しちゃいました。社会問題をブラックジョークに包みながら描くことで、問題意識の啓発をしている感じもしました。
テレビ局自体が１つの政党に完全に偏った報道をしたり、芸能人が政治色を出したり、日本ではなかなかない光景だけど、それを嘲笑う感じでこういう映画を制作出来て、エンタメとして成立するアメリカ。好きです。
ただこの映画でも、日本の選挙でもそうなんだろうと思うけど、結局のところ選挙戦が始まると、候補者の意識は勝つことだけになって、調子の良い言葉ばかり並べて、最終的に大衆は置き去りになっちゃうんでしょうね。それで誰を選んでも一緒っていう考えから、投票率が低いっていう…。
もう少し真面目に政治を考えないとですね。
