風来坊

スイング・ステートの風来坊のレビュー・感想・評価

スイング・ステート(2020年製作の映画)
3.0
ブラッド・ピットさん率いる映画製作会社プランB製作。
当然、ピットさんも製作総指揮で参加。熱心な民主党の支持者でも知られますが映画の内容的には中立だった印象。
監督は多才な人ですが風刺ニュース番組の司会で知られているジョン・スチュワート監督なので選挙がテーマは得意とするところですね。

アメリカの選挙でいつも拮抗するいわゆる激戦州がテーマとなっており、選挙がアメリカでは生活に根付いていてイベントになっているというのが面白い。
選挙=金儲けと利権の取り合いは日本とさほど変わりなくてそういうあり方に1石を投じるような内容にもなっています。

アメリカの選挙制度を知らなくても大丈夫ですが、知っているとなおのこと楽しめると思いますね。ラストの締めは皮肉が効いていますが、物語の締めとしては個人的には乗れなかったですね。
スティーブ・カレルさんはコメディが真骨頂ではありますが、相手役のクリス・クーパーさんはコメディのイメージが無いので新鮮でした。

腹を抱えて笑うようなコメディではなく下ネタなど人を選ぶ笑いですが、選挙制度を皮肉ったシュールな笑いは日本も同じだなぁと感じるところがあった作品でした。
風来坊

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