カレス

さよなら、私のロンリーのカレスのレビュー・感想・評価

さよなら、私のロンリー(2020年製作の映画)
3.7
IMDb 6.4
家族ドラマ
吹替版
原題:Kajillionaire(カジリオネア)
スワヒリ語で「大富豪」の意

キャスト
娘:エヴァン・レイチェル・ウッド
父:リチャード・ジェンキンス
母:デブラ・ウィンガー
メラニー:ジーナ・ロドリゲス

序盤は、両親は貧乏くさいし娘はふがいないし、全くわびしい。画像的にはいいかもしれない(実はおぼえていない)。メラニーが出て来てから、ちょっとしたクライムコメディで楽しくなった。この映画を見ようと思ったのは、Netflixのジャケットにジーナ・ロドリゲスが写っていたからだし。
中盤以降、ある予測されていたキッカケから、理解するのが難しい展開になる。
全編を通して「ミスターロンリー」が度々流れる。文末に邦訳を貼っておく。


各俳優の画像リンク↓ 見てね!

エヴァン・レイチェル・ウッド
https://www.imdb.com/media/rm1321237760/nm0939697

リチャード・ジェンキンス
https://www.imdb.com/media/rm2109378049/tt2334879

デブラ・ウィンガー
https://www.imdb.com/media/rm3446520832/nm0000700

ジーナ・ロドリゲス
https://www.imdb.com/media/rm3328899584/nm1752221



以下ネタバレインプレッション

wikiによれば、
「本作は批評家から絶賛されている」

人の行動はたぶん理解できるはずだ。それは映画の中でも同じだと思う。
メラニーも含めて家族4人で詐欺(盗み)に訪れた先の裕福な老人はもう死にそうだった。4人は老人が満足するように接するが、それでも目的は盗みなので、息を引き取ったあと小切手を盗もうとした。だが孤独な死の面前で全てを奪うことはしなかった。
小さい地震が度々あるが、これは布石だった。ラストに向かって大きな地震が来たとき、(ぼくが1番好きな場面なのだが)娘の覚醒を一気に促した。
(大きな災害に会うと人々はフレンドリーになる。「種族的危機に直面すると、その種は団結して危機を乗り越えようとする」という説を聞いたことがあるが、本当のところは知らない。これは以前からの課題)
分からなかったのは、ラストシーンだ。
娘はメラニーのマンションに泊まったのだが、朝になると寝室以外の家財一式と大切なお金がなくなっていたのだ。恐らく両親が盗んだと推測できるが、話の流れからは、両親のこの行動はイレギュラー過ぎる。それでまあいろいろ考えてぼくの結論としては、両親からの餞別なのではないか? お金はいくらか残ったし、また失ったものはある種の教訓として、成長して自立する娘へ餞別を置いていったのだ。
ただ親として26年間の娘に対する教育が「詐欺を教えること」という非常識人なので、真意の程は確かでない。難しい。

スコアも難しい。この親子は演技とはいえ、あまりカッコよくないんだよね。ジーナ・ロドリゲス出てるからちょっとオマケ

《《《追記》》》
親を非常識人とは思ったが、父と母と2人とも我が子を愛せないダメ親だとは思ってなかった。自分の頭が固かった。世にはダメ親が少なからずいるのに、それが許せなかった。ダメ親だと思うとラストの出来事も納得がいく。最初からダメ親と自己肯定感のない娘だと思って見なければならなかったのか。それで娘だけが成長する物語なのか。

『Mr. Lonely』
作詞・作曲:
ボビー・ヴィントン(Bobby Vinton)
ジーン・アラン(Gene Allan)

独りで寂しい
僕はミスターロンリー
僕には誰もいない
とても寂しい
僕はミスターロンリー
電話する相手がいたらいいのに

僕は兵士 孤独な兵士
望んでもいないのに
故郷から遠く離れて
だから僕は 独りで寂しい
僕はミスターロンリー
故郷に帰れたらいいのに

僕は兵士 孤独な兵士
望んでもいないのに
故郷から遠く離れて
だから僕は 独りで寂しい
僕はミスターロンリー
故郷に帰れたらいいのに手紙 手紙はない
郵便物に僕への手紙はない
忘れられた そう 忘れられた
どうしてだろう どう間違えたのか

僕は兵士 孤独な兵士
望んでもいないのに
故郷から遠く離れて
だから僕は 独りで寂しい
僕はミスターロンリー
故郷に帰れたらいいのに

引用元
https://www.worldfolksong.com/sp/popular/mr-lonely.html
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