mizuki

さよなら、私のロンリーのmizukiのレビュー・感想・評価

さよなら、私のロンリー(2020年製作の映画)
4.8
正しい誇張!!これ私らのリアルじゃーーん、となった


"パンケーキがなくなったら悲しいんでしょ?私は悲しくなんかない。パンケーキを1枚しか食べたことないから。"的なセリフやばすぎる。パンケーキ=セックス、ダンス、そして愛。味をしめていないから、というかそもそもほぼ味わったことがないから、失くしても大丈夫。これ普遍だよね??食わず嫌い的な心理だよね。理屈は通ってるけど、そんなこと言わないで、もっと無駄なこといっぱいしようよーーーという気持ちと主人公へのラブ🫶

たしかに、愛を教えてくれたのは不器用な親より、器用な他人だったよ私も。自分って愛情の薄い人間だと思ってたけど、私が愛するのが下手くそでも愛してくれる人は居た。「なんで私なんかのこと愛してくれるんだろう」って思うことは多かった。でも今の自分には、愛が上手い人・下手な人関係なく直感で愛したいと思う人を愛してるってわかる。愛おしいと思うのに理由はないよな〜。愛を知らない人が可哀想だから愛おしいんじゃなくて、フィーリングで愛おしいから愛おしい。愛おしい人が、たまたま愛に不慣れなだけ。

私、嘘つく人たち嫌いじゃない。どうせ全部演技なら、美しい日常を創ろうよ〜〜。目的が違うだけでやってることは俳優も詐欺師も変わらないと思うな。嘘は、人が考えてる時点でまるっきり嘘ってことはない。望んでいる未来が嘘として出力されるんだと思う〜。

長すぎる髪っていいよね、だらしなくいることが許されている気がする。服やメイクを変えるだけで、小綺麗とだらしないを行ったり来たりできる。千切れないように手入れするのは手間だけど、上品も下品も手に入るなら伸ばし続けたいなあ(髪が一番お金も労力もかかってる)。


これハーモニーコリンの『ミスターロンリー』めっちゃ意識してるよな〜たぶんだけど(使ってる曲一緒)。謎コメディがかぶることってないと思うし、わざとだ。孤独と死は類似しているためセットで描かれることが多いが、自死を描かなかったの偉い、、!ちゃんと、希死念慮ではなく"誰もがたどり着くものである死"、として取り上げてたの良すぎる。一人の時間に死のこと考えるのは当たり前だから。
mizuki

mizuki