きつね

ファーザーのきつねのレビュー・感想・評価

ファーザー(2020年製作の映画)
2.1
多くの賞も取っているし、この作品に高評価をつけている方々が多数いて、自分の感覚がおかしいのか不安になりますが、自分とは全く相性の合わない映画でした。

認知症もの、ということ以外ほぼ予備知識なしでの鑑賞でした。

同じようなシーンをぐるぐるして、物語が全く展開していかない感じが、退屈を通り越してイライラすらしました。

鑑賞中ドヤ顔で「どう?新感覚スリラーで芸術的でしょ」とでも作品や監督に言われているような不快な感じでした。

説明的な描写が一切ないのはこの作品の魅力なのかもしれませんが、伏線の風呂敷を広げるだけ広げて「あとは各々解釈して余韻に浸ってね」的なラストも個人的には好きになれず。

色々な解釈が広がる映画は好きなのですが、この作品に対しては見終わったあと、あれこれ考えたり、一緒に鑑賞したひとと語り合う気にもなれませんでした。

1番気になった点は認知症という病気をあまりにもネガティブに表現しすぎでは?という点です。

もちろん、認知症を患うことは恐怖です。

しかし認知症といっても色々種類がありますし一人一人症状も違います。

認知症を患っている人皆が劇中のアンソニー・ホプキンスのように常に何かに怯えていると表現する感じが個人的にいただけませんでした。
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