このレビューはネタバレを含みます
何がすごいって認知症を体験させようというコンセプトと方法。秀逸。
アンソニーホプキンスとオリビアコールマンの演技がまたすごい。ラストのシーンは二人ともすごい。オリビアコールマンの語らぬ演技、アンソニーホプキンスのリアルすぎる演技。
アンソニーとアンの妄想、現実、幻覚がいりまじっており、見ているものを混乱させるが、そこがただ謎解き的なものでないのが、この映画の素晴らしいところ。
各シーンとしては、間取りは同じ、でもインテリアの配置、色、素材、家具が変化していて、見ている人に?を与え、その後に、シチュエーション、登場人物さえ変わっていることを提示される。
最初のシーンから、インテリアを見せるショットも多く、よくねられている気がした。
思い返せば返すほど、完成度たかいなぁ。