ねこまるキャット

ファーザーのねこまるキャットのレビュー・感想・評価

ファーザー(2020年製作の映画)
3.7
『老化』×『記憶』
認知症の男性の記憶が喪失していく映画。

主人公目線で認知症を体験出来る作品。

見ていて時系列で困惑するも、それこそが主人公目線、認知症の世界。

何が現実なのかも分からず、体感時間も訳が分からなくなるという、もはやミステリーホラー。

こんな世界で生きていくのはあまりにも酷。

ありそうでなかったような気がするけど、あったような気もする、けど新鮮というか丁寧でリアルで怖い。

精神患者の脳内を描いた作品とはまた別物。

世にも奇妙な物語のような後味。

うちの祖母は認知症で老人ホームで過ごしてますが、毎日楽しんでいるようです。

認知症が必ずしも酷という訳ではありませんが、覚めない悪夢のような感覚になっている方も多いと思うとやっぱり怖い。

認知症予防はしっかりしていきたいですね。