アンソニーホプキンスの演技がとにかく素晴らしく、レビューの★の数全てを捧げたい。
娘のアン役のオリヴィアコールマンは、
ドラマ「フリーバッグ」の嫌な女の役が強烈に印象に残っていて
まだ、47歳とは驚きました！！
この役で、やっとアンソニーホプキンスはオスカー主演男優賞をやっと獲得ですか？
遅いよーと思いながらも
「羊たちの沈黙」
も
「ハンニバル」
も
観てない私です💦
認知症を本人目線で描いた映画は
ジュリアンムーア主演の
「アリスのままで」
も、ありますが、
こちらの映画の方が万人ウケするかもしれません。
この作品は
若い人が観ても、ん？え？な感想しか浮かばないか
もしくは、若い人が同居している祖父母のどちらかが認知症だったら、
少しは理解得られる映画だと思います。
私の母がアルツハイマー型認知症で、
「アリスのままで」
を観た時は、母はまだ生きていたんだな…。
と、シミジミと思い出しました。
母が亡くなり、12月で丸4年。
余り映画のレビューに個人的な事を書きたく無いのですが…。
認知症にも色々な種類があるのでしょうか？
新しい記憶から忘れてしまうので、
下の娘が亡くなった事や過去の強烈な記憶はハッキリと覚えているのですが…
もしかして、症状は人それぞれかもしれないですね。
アンソニーホプキンス演じるアンソニーの妻の存在…死別したのか、離婚したのか
何も出て来ないのは何故だったのでしょう？
例えば、娘のアンを妻と思ってしまったりするとか…が出て来るかと思っていましたが
妹のルーシーに見えてしまうとか…
そこは無かったですね。
時間軸があちこち飛び、現実と記憶の境目の誤差が曖昧になる。
観てる側が混乱しますが、それはアンソニーの記憶や脳…
アンソニー自身が見えてるもの、感じているものを描いていたからでしょう。
目がうつろになって
どんどんと子供返りしてゆくアンソニーホプキンスの演技は見事としか言いようがありません。
そして、ラストへの繋がりは
良く出来ていたと思います。
私もアンと同じ想いをしたから、タクシーに乗り込むアンの姿と表情に少しウルっと来るものがありました。
アンソニーはまだ認知症でも初期段階だと思うので、不可解な事が続き、
そして、自分の病気の事を理解し、恐怖に怯えるのですよね。
実際のところ"シモ"の世話や、そういったリアルは描かれて居なかったけれど、
まだ、そこまで病状が悪化して無いように受け取りました。
以下、
アンの部屋から見える通りの景色が素敵でした☆
アンの夫役の
ルーファスシーウェル…
ああ！！「ホリデイ」に出ていましたね！！
ケイトウィンスレットが片想いしてる上司役です。
