2回目の鑑賞。
1回目は「本当におかしいのは誰?」「私?」
そんな気持ちで終わったので、レビューの書きようがありませんでした。
今回はだいぶ落ち着きました。
主人公アンソニーの年齢からしても、
認知症状があって不思議ではない…という先入観みたいなものがあるから、
見ているうちに混乱してくるんでしょうね。
見ていて怖くなる映画です。
自分自身がおかしくなってしまったのか、
周りのみんなが変なのか…。
この怖さはきっと、主人公アンソニーも感じた恐怖なんだろうと思います。
はじめは周囲がおかしいと考えているアンソニーなので、
強く否定しますが徐々に自信がなくなり自分を疑い…不安になり、
その割合もたぶん行ったり来たりして不安定になる、
そんなものがアンソニー・ホプキンスの演技から伝わります。
私が感じた怖さは、どんなに考えても結論がないのに、
そこから逃げられない…そんな怖さなんだろうと思います。
色々考えさせられる映画でした。