予備知識なく、アマプラで表示されたので鑑賞。
父と娘の心温まる話かと思ったら違う、ミステリー?と続きを観ていくと辻褄の合わないことだらけでイライラしてくる。
そして、だんだんわかってきた頃に、明確な結末の無いまま映画は終わる。
同様の状況を娘の側から、または客観的に描いた映画は多くあるだろう。
でもこの映画は、父親側から描かれている。
自分への誇りと、混乱、怒り、悲しみ。
周りの人にとっては困惑することばかり。
でも困惑を向けられるのが、こんなにつらいとは。
妙なことばかり起きる毎日が、こんなに不安だとは。
介護する苦労は痛いほどわかるけど、される側はどこか気楽なように思っていたことを反省。
できるのは愛情と敬意を失わないこと、そのためには抱え込まないこと、犠牲にならないこと。
とても難しいけど。
鑑賞直後より、ジワジワといろんな思いがこみ上げてくる独特な作品。
映画として好きという訳じゃないけど、観て良かった。