ファーザーのshalalaのネタバレレビュー・内容・結末

すごい映画だ。そしてしんどい。











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そっち側の視点で見ることのできる、今までなかった作品。
厳格であり娘を愛している父が、少しずつ 少しずつ、なんか違うと自分で思いはじめ不安になっていく姿に、いつか自分も行く道かと思うと、ああなるまでに人生を終えたいと思った。

徐々に曖昧な記憶の中で生きる父を支える娘アン。長女らしくしっかり者。そして、父は自分より妹の方をより愛していることもさとっている目がいい。

ラストシーン。
老いていくアンソニーのような、脳のないモニュメントにゾッとする。
葉も枝もなくなる…と泣くアンソニーの、自室の窓の外は、青々とした葉が生い茂る風にそよぐ大樹。生命力の象徴。アンソニーはこの樹の下を散歩する…晴れた空の下で。