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ファーザーのkuronekoのレビュー・感想・評価

ファーザー(2020年製作の映画)
3.5
ようやく観れた。認知症とは本当に怖いものだ。記憶が薄れていく自覚。現状を把握できない事はどんなに辛いだろう。それを思うとやるせない気持ちになった。
中盤、幼子に対するような対応をしてきた介護者の言葉に「私は知的なのだ」と憤慨していた主人公。
でも病状が進むと、子供に戻って母を求め心細さを見せる。
そこで介護者は幼子へ対するように接するのだが、それにすがって心を落ち着かせようとしている様子がなんとも切なくて…。

Twitter情報だけど、認知症予防には毎日3種類の違う香りを嗅ぎ分けることが良いらしい。認知症の病巣と嗅覚を司る場所はとても近いらしく、香りを嗅ぎ分けられる能力の衰えは、認知症の入り口のサインらしい。確かにある香りを嗅いで、忘れていた色んなことをブワッと思い出す事ってある。納得。
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