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キネマの神様のmoneのレビュー・感想・評価

キネマの神様(2021年製作の映画)
2.6
原作既読だったがほとんど別作品と言っていいくらい捻られた脚本だったように感じる。

山田洋次監督なだけあって、とにかく作品全体の根本に「昭和」における美徳が詰められているような。
寺島しのぶの演技が肌に合わず、展開もあまり進まずでどうしたものかと思っていたけれど、中盤〜後半のゴウやテラシンが若い頃の場面でだいぶ救われた。
特に芽衣ちゃんと北川景子の往年の大女優に劣らぬ画面への映え方には目を奪われた。
家だったら恐らく途中で見るのを断念してしまいそうなストーリー展開だったけれど、それでも映画館という場所、そしてあのスクリーンで見れたことに意味がある映画かなと思う。

『もぎりよ今夜もありがとう』で並々ならぬ映画愛、またミニシアター愛を見せていた片桐はいりが出てきた時は何故か私も嬉しくなった。
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