じろちぃ

キネマの神様のじろちぃのレビュー・感想・評価

キネマの神様(2021年製作の映画)
1.5
アル中でギャンブル依存症の老人?
軽っ!薄っぺら!

悪い言葉を使うけど、
いかにも自分本位な老人が喜びそう。クソジジイの夢がいっぱい詰まった都合がいいストーリーだな、と。
最期は糟糠の妻ではなく、若く美しい昔の女に導かれて逝くなんて冗談も休み休み言えってんだクソジジイ。

キャスティングについては理解している。志村けんが亡くなり、その後をジュリーが引き受けてくれたという、その経緯は涙を誘う。
だがしかし、そんな裏事情を考えずに純粋に映画として観た時、この作品ってどうなの?これ我々は普通に映画として観ていいんだよね?

なんか、こう、キモチワルイんよ。役者さんたち、こんな風に思ってごめんね。役者さんたちは1ミリも悪くない。
ジュリーにお願いした時点で、ジュリー用の脚本に直さなかったのがそもそもの失敗だと思う。いくら神様みたいな監督が撮っててもこれはダメだ。
東村山音頭を入れたのも志村さんに対するリスペクトかなんか知らんけど、そういうのちょっとキモチワルイんだわ。なんだろうな。んー。上手く言えない。なんか、キモチワルイ。公私混同的な、内輪ウケ的な、媚びとか御涙頂戴とか、その類の気持ち悪さ。コロナの描写もわざわざ入れなくていいだろうよ。なんだこれ。

何本か前に見たクリント・イーストウッドの「クライ・マッチョ」(91才で監督・主演)と同じで、年老いた監督に好き勝手やらせた映画だろうな。付き合わされた役者さんたちが気の毒。
ジュリーだってこんな消費のされ方じゃ可哀想だよ。善意の踏みにじりだろうよ。

あと、ホントどうでもいいことなんだけど、ゲイリー・クーパーの名前イジり、不快。映画好きの映画なのに、そういう下品なことをするんだ。ふーん。って感じ。
割と真面目に怒ってます。
じろちぃ

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