原作未読。
ずっと楽しみにしていたので朝一番で鑑賞。
シリアスからクスッと笑える場面まで幅広くあり、テンポ感も良かったが、主要キャストの演技ありきの作品だった。
『人には生きる権利と死ぬ権利が平等にある』
頷く気持ちもあり、そうでないと思う気持ちもあり。今は快適に自由に過ごせているからこそ、そうではないと思えるけれど、もし自分が映画に出てきた依頼者たちと同じ状況に陥ったらどうだろう、、。"死"に意味とその喜びを見出してしまうような気がする。
でも、あのようなキャッチコピー、宣伝の仕方にするのなら、もっと"死"や"安楽死"について突き詰める必要があったはず。テーマがテーマだし、時間の問題もあるので難しいような気もするが、、、。その点が非常に残念だった。
綾野剛さん、北川景子さん、シークレットゲストさんの演技が圧巻だった🔥
綾野さん演じる犬養は、基本的には"動"が多く激しい役柄のように思ったが、(犬養にも綾野さんにも)根底にある優しさが滲み出ていて、心にスッと寄り添ってくれる演技をされる方だなと感じた。
北川さんの"静の中にある動"が溢れる演技が好きすぎる、、、。危機迫った場面、表情の演技、酔っ払ったちょっとへべれけな感じの演技。すべて振り切って演じられているように思い、非常にパワーを感じ、パワーをもらった気がする。その上、優しい女性らしい表情、お茶目な演技も可愛らしくて魅力的、、。観ていて心地が良い！
ドクターデス(シークレットゲストさん)の世界観に呑み込まれ、、、なんだか苦しくて苦しくて叫んでしまいそうだった😅セリフのトーンが絶妙で、私まで生気を吸い取られるかと思った。
ドラマのような始まり方なのが珍しい。他の方のレビューを見て、確かに映画ではなくスペシャルドラマとしての制作でも良さそうとは思ったが、あの臨場感とセリフに音響を使って重厚感を出すには映画の方が向いているのかな〜と思った。ドクターデス(シークレットゲストさん)の声がスピーカーから聞こえてきた時はゾクゾクしたので。
主題歌、[Alexandros]さんのBeastはぴったりすぎる。映画全体の雰囲気、ストーリー、キャストのパワーにマッチしていて、美しい曲。
そして逆に劇中の挿入歌？曲？にはかなり違和感を感じた。浮いている感じが否めない、、。
また、主要キャスト以外のキャスティングが微妙かなと思った。確かに出演シーンは少ないけれど、もう少しマッチするというか、演技の合う役者さんは他にもいるのかな〜と。
とはいえ、北川景子さん大好き人間としては高千穂がどタイプだったので満足、綾野剛さんが父親役をやっている心温まるシーンも観られたので満足、、ということにする。
