ドクター・デスの遺産－BLACK FILE－のShinokichiのネタバレレビュー・内容・結末

もし身内や自分が不治の病にかかったとしたら、介護疲れがピークに達したら、楽になりたいと、楽にしたいと考えると思う。
この物語のなかのドクターデスは安楽死を代行することで己の承認欲求を満たしていると感じた。遺族から言われてきた数々の感謝の言葉を復唱してたし、それによって自分の存在意義を確かめていたのかも。
だけど、最後は自分の考えや行為を侮辱されたと感じ復讐心にかられたただの殺人犯に落ちてしまった気がする。
実在する事件を基に作られたというだけあって、それまでは安楽死の是非を問う、被害者はいるのか誰を追っているのかと警察内にも広がる重厚で深いテーマとして訴えかけるものがあった。正も誤も善も悪も、人にとって見方によって、国や法律、文化、歴史的になど多岐にわたって違ってくる。

予告編の見せ方やら、ドクターデスについて鑑賞前に予測も出来ない複数のシークレットキャストなど、はたまた犯人役の変貌ぶり含め出演者全員の演技に関しては圧倒されました。
だけどナースキャップは古いよ、と本筋とは関係ないとこツッコミたくなってしまった。