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ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-のtakerattaのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

プライムビデオ見放題にて。
2020年作品。

原作は知らなかったがぼスポーツ誌連載の推理小説であったよう。

医療を描く作品は、職業柄、つい観てしまいがち。
半分は職業病かな?!

ただ、私は医師ではないので、医療監修は担えない。過去手掛けたのは、医療システムと医業経営の内部統制監修だけでした。

上に政府の下のお役所や、医師たちの権威を守る大きな団体もあり、縦社会中々大変なのでね。汗

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タイトルが、如何にも?!ってタイトルでチープさはあるものの、ドラマラスな展開はある。

病と死、しかも安楽死と嘱託殺人、或いは、自殺幇助を描くのは、臨床ではあり得ない、タブー。

過去に、現実に起きてしまった事件では、
昭和37年(1962年) 名古屋高裁の、名古屋安楽死事件の判決が、リードケース。

被告人が重篤な父の苦痛をみかね、母が父に飲ませる牛乳に毒薬混入し、安楽死させた。
嘱託殺人罪の成立。

次に、神奈川県伊勢原市で、平成3年(1991年)に起きた、東海大学付属病院内科医による、塩化カリウム投与による、多発性骨髄症の末期がん患者へ、塩化カリウム20mlを投与し、急性高カリウム血症に基づく心停止をもって、

刑202-1 嘱託殺人罪でなく
刑199 殺人罪 にて、被告人控訴棄却で結審。

医師と安楽死の正当性が大きく問われた。

ドラマ作家の橋田壽賀子先生が、
安楽死推進の意見を表明したりもあり
タブーをそのままに出来ない時代にもあったかと記憶している。

未だ、曖昧なまま。
なお、20世紀末に、自死ツアーなどで
スイスのディグニタスなどに、加入し、尊厳死を標榜する方々がおられたようだが、

今は尊厳死を合法とする海外の国家でも、
制限がかかっており、加入は許諾されない。
(そうなる前に、加入済だったりはするが。汗)

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ストーリーは、熱い男と、冷静な女のデカが
ホシを上げるわけだが、

CM映画映像もので、女子どもと動物出すのは、
ちょっと、個人的には好みじゃない。
そりゃ万人受けすると思うから。

それでもなお、人は天に召されるまで、苦悩しても生きるものだと思いたい。


綾野剛さんと、北川景子さんのコンビ!
中々良い感じ!

ストーリーの途中に出てくる、
自殺幇助推進学者の、過去に作られた2つの安楽死ツールのうちの一つを、模した感じなのかな?!

注射器刺す前に、皮膚表皮の消毒綿や、イソジン滅菌しないもんだから。汗汗
あり得なくね?!ってね。

習慣でそうするものとして見ちゃうので、少しそこは職業病でしらけちゃう。

木村佳乃さんの演技は面白かった。
色んなお芝居出来るんだなぁと感心!


人間という生ものは、放っておいてもいずれ死因は何であれ100%亡くなる運命にあるわけで

それが分かってるから、生命保険や医療保険が売れるので、
そこを人為的に否定するのは、
タブーを破って、誰の幸せ?!は考えてしまう。

快楽殺人はあってはならない。

少し前に観た、吉永小百合さん主演の、
助けたい!でで描かれる安楽死とは、違った、

二つの映画立て続けに観て、ちょいと疲れました。
ディカフェして歯磨きして眠ります。

今日も一日お疲れ様です!
明日も良い一日となりますように!

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第44回日本アカデミー賞 新人俳優賞(岡田健史、『望み』『弥生、三月-君を愛した30年-』とあわせ)


原作:中山七里『ドクター・デスの遺産』(角川文庫 / KADOKAWA刊)

監督:深川栄洋
脚本:川﨑いづみ

音楽:吉俣良
主題歌:[Alexandros]「Beast」(UNIVERSAL J / RX-RECORDS)

製作:沢桂一、池田宏之、森田圭、菊川雄士、藤本鈴子、安部順一
エグゼクティブプロデューサー:伊藤響、鈴木光
プロデューサー:櫛山慶、岡田和則

撮影:藤石修
照明:吉角荘介
美術:瀬下幸治
装飾:高橋光

録音:林大輔
編集:阿部亙英
視覚効果:松本肇
音響効果:齋藤昌利
スクリプター:杉山昌子
スタイリスト:浜井貴子
ヘアメイク:井川成子、小山徳美

製作担当:根津文紀、島根淳
ライン・プロデューサー:宿崎恵造

配給:ワーナー・ブラザース映画
制作プロダクション:光和インターナショナル
製作幹事:日本テレビ放送網

製作:「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」製作委員会
(日本テレビ放送網、ワーナー・ブラザース映画、KDDI、読売テレビ放送、バップ、読売新聞社、札幌テレビ放送、宮城テレビ放送、静岡第一テレビ、中京テレビ放送、広島テレビ放送、福岡放送)
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