わらびもち

監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影のわらびもちのレビュー・感想・評価

4.3
歪んだ世界にいると歪んでいることには気付けない。

最近SNS疲れを感じるようになってきてからは辞めようかなと思いつつ、それがあるからこその可能性や新しいものへの発見、友達との繋がりを見ると完全に辞めることができないことにもフラストレーションを感じています。

昔はInstagramももっとシンプルでストーリー機能もなくてそこまで多くの広告を見ていた意識もなくて気楽だった頃がありました。友達との会話はLINEが主流だったのに今ではほとんどがDMになりました。
正直言って今のSNSは嫌いです。けど簡単には辞められない、、。確かにSNSはドラッグですね。

物事全て良い面、悪い目あると思うのですがこのドキュメンタリーを見るとソーシャルメディアは気付かぬうちに私たちの生活をコントロールし監視し、ただ使われるのを待つ手段ではなくちゃんとした目的を持ったものだと気付かされました。

Google、Twitter、Instagram、Facebook、Pinterest等のアプリを開発する側にいた人物たちのインタビューを通して展開されるSNSが引き寄せる闇について欲しかった情報を得ることができました。
さらに彼らの話の中で、開発中の意図と世に出てからの実際の結果が変わってしまったなどの話もあって逆転しました。例えば、いいねの機能はただ愛を広げるために作ったのに、実際はいいねによって精神的に傷付いている人々がいて、若者の自傷行為のレートがSNSが発達してから右肩上がりなデータもありました。

私は趣味娯楽、自分のアイデアの発信などのためにSNSを使いたいのであって、他人と自分を比較して落ち込んだり、集中力を下げたり、自分でコンテンツを選ばずに受身に情報を吸収するわけではありません。

これからの世代に向けてもSNSの使用に規制やデザインの変化を願います。