エイガスキー

ライド・ライク・ア・ガールのエイガスキーのレビュー・感想・評価

3.0
オーストラリアの伝統ある競馬レース、メルボルンカップで女性騎手として史上初の勝者となった騎手の実話ベースの物語。
騎手が主役なのでお馬さん成分は薄い。

演出なのか構成なのか、全てにおいてダサかった。
冒頭部分で登場人物の説明モノローグとともに実際の絵なのか作られた絵なのかわからないがドキュメンタリータッチで当時の様子が映されていく。
実話ベースは別にいいんだが、こっちはそれを脚色した物語を見たいのであって、実際の歴史とかは割とどうでもいい部分である。
少なくとも自分は。
こんなダサい説明を見させられるなら普通にドキュメンタリーで見るが。

また、割と長い時間の流れを飛ばし気味で行くため、テンポはいいんだが年代ジャンプの絵のつなぎ方がダサい。
「2年後」「10年後」とこれまた説明的なドキュメンタリー風のテロップが入ったり、ドアを閉めて開けたら登場人物が成長していたというあるあるな演出をやっていた。

騎手目線のiPhoneだかGoProだかでとった主観映像がたまに挟まれるが、明らかにそれまでの映像と画質に差があって、「すごい」というより「なんだ今のは」というネガティブな驚きに襲われる。

主人公の女性も、人間としてはすごくスレンダーな体型だが騎手としてみたらちょっとぽっちゃりしているというか、特に減量のシーンではもう少し役者魂というかプロ根性を見せてほしかった。

そこら辺のことに目をつぶることができたなら、わかりやすくてスナック感覚で感動できるいい映画だとは思った。