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グリーンランドー地球最後の2日間ーのmotoyAliveのレビュー・感想・評価

4.1
彗星による地球崩壊までの48時間をある家族にフォーカスしたディザスターパニックムービー。

《あらすじ》
高層ビルを建築する建築家のジョン・ギャリティ(ジェラルド・バトラー)。彼には別居中の妻アリソン(モレーナ・バッカリン)と1型糖尿病を患う息子ネイサンがいる。世間では彗星が地球上空を通過するニュースで持ち切りになっている中、ジョンは合衆国政府からシェルターへの避難通知を受け取り、指示されたアメリカ軍基地に向かうが、その道中家族に困難が押し寄せる。果たしてジョンは地球滅亡の危機から家族を守ることは出来るのか…。

《感想》
『2012』のような地球の終末期をサバイバルする様子を描きながら、また『アルマゲドン』や『ディープインパクト』のような地球に向かってくる隕石(本作では彗星)にどう立ち向かうかを描いたディザスタームービー。『2012』だと科学者目線が入っていたり、『アルマゲドン』だと宇宙飛行士のように災害に対峙するヒーローにフォーカスしがちなこのジャンルで、一般市民の目線だけを中心に描かれているのは新しかった。この目線だからこそできる、もし現実に地球がこうなったらということを自分に置き換えながら見ることができるという部分でも楽しめた。

ストーリー展開は特に真新しさはなく、主人公夫婦の別居の原因が夫の不倫だったり、急に人助けをし始めるシーンなどところどころストーリーのノイズになるところもあったが、窮地に立たされたときの家族の様子が丁寧に描かれていたり、エモーショナルな気持ちにさせてくれるシーンもたくさんあったりと、トータルではとても面白いストーリーだった。

映像も彗星が地球上空を飛び交う様子は『君の名は』を彷彿とさせる美しい映像だったり、そんな美しい情景から一変して隕石が人々を襲うシーンは迫力もあって、非常に見応えがあった。

『ジオストーム』に続くジェラルド・バトラー主演のディザスターパニックものとして誰にでもおすすめしやすい1作だった。
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