kawaebi99

グリーンランドー地球最後の2日間ーのkawaebi99のレビュー・感想・評価

3.2
地球に巨大な彗星の欠片が落ちてくる。
1990年の終わりごろは核弾頭ミサイルを積んだ宇宙船で破壊を試みる系の超大作SF映画が数本作られて話題を呼んだ。
2000年以降は 彗星衝突や隕石落下を人類終末や己の人生を振り返りながら全ての終わりとして受け入れるタイプのスピリチュアル系映画が地上者目線で何本も撮られた。
そして2020年前後の最近では
もう夢のあるSF仕立ての大掛かりな彗星破壊作戦は敢行されず、シェルターへ逃げ惑う人々の姿がドラマの中心となるサバイバル映画が多く作られている。軍の仕事も避難者誘導がメイン。

この映画 グリーンランド もこの系統。
情報社会の現代ではスマホにシェルター避難者に選ばれた旨のQRコードが、まるで飛行機のオンライン搭乗チケットのように届く。このシステムだとバッテリー切れで乗り損ねる人が続出するだろうなぁ。と思いつつも時差なく 即時に発行するのならこの方法しかないのかも。選抜の残酷な仕組みとして老人や持病持ちは真っ先に除外されてしまっている。一方、破片落下予報の精度も上がっておりTVやラジオからは隕石がいつ 何処にどのような規模で落ちるのか、その被害はどのくらいか という情報が流れてくる。ただし予測は数分前が限度。該当地区にいたとしたら逃げる余裕すら無い。
本作自体は いたって王道のサバイバル&パニック映画で、彗星や隕石も怖いけど人間も怖いという描き方も普通。
ただ 愛する息子がハイウェイの路上で奪われた時は母親同様に観ていて絶望した。こんな非常時ならなおさら家族とは最後まで一緒に過ごしたいものだ。
見応えがあった!
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