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チィファの手紙のgeminidoorsのレビュー・感想・評価

チィファの手紙(2018年製作の映画)
3.6
初恋とか学生時代とか、当方が汚れちまい過ぎてしまったせいかor歳を重ね過ぎたせいかはワカラナイけれど、まるで胸に響かなくて。
それで寂しいという訳ではないけれど、衣服や空気感からロケ季節は晩秋か初冬かワカラナイが、今日この頃のこの辺りの夜の冷え方と相まって少し寂しい様な心持ちに成り候。

同監督の初期作品に魅入った頃、自分自身が遠い場所or遠い時間に居たんだなぁ〜とつくづく感じたりネ。

時が過ぎ、積み重なる時間の中で自らがどう変わろうと"大切にしている(見つめている)何か"が、岩井俊二監督の場合はコノ淡い光や切ない匂いなのだとしたら、自分の場合は何だろうか…


唯、今でも同監督作を思うとー
ワタシの中の田園地帯には、ある日ある時に突如感銘を受けた広告パネルを店頭から盗み背中にくくりつけて、ギコギコと自転車を必死に漕ぐ男子学生が今でも居たりする。
そしてワタシの中の郊外の草叢には、鉄塔から飛び立ち堕ちた蒼井優が今も横たわっている。

彼・彼女らが天使の様に眠っている。
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