ゆず

泣きたい私は猫をかぶるのゆずのネタバレレビュー・内容・結末

泣きたい私は猫をかぶる(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

コロナ禍の影響で2020年6月の劇場公開が延期となり、Netflixで独占配信されたオリジナル長編アニメーション映画。結局、秋になってから一部の映画館で限定公開され、いつものミニシアターで観ることができた。ネトフリに加入してるくせに映画館でやるまで観ないズボラ←

ちょっとヒロインが思ってたんと違う!となるような、少し(いや、かなり)クレイジーな女の子。
好きな男子への好意を公言してはばからず、毎朝元気に文字通りアタックしては玉砕する。猫になれる仮面を使って男子の家まで押しかけては猫の特権で甘え倒す。その甘い時間を思い出すだけでご飯三杯いける。(←たぶん)
タイトルは「泣きたい私は猫をかぶる」なのだけど、あれ?全然悩みもなさそうだし、猫かぶって良い子を演じてもいないよ?
…からの、うわーけっこうストレス抱えてたー(笑)
その爆発シーンが遠慮なくBSKに描かれてて良いと思いました。

とはいえ、その後が特につらみが深いかといえばそういうこともなく。お腹が痛くなるほど「泣きたい私」ではなかったし、そういうところは見やすいのかなと思った。女たちのビンタの応酬さえ、「あらあら…」って感じで見られる。
もちろん立ちはだかる困難はあるのだけど、相手が猫なのでどこかユルさがある。まあそれでこそ猫映画だと思う。
これ、主人公が高校生だったらもっと深刻で重たい内容になってたかもしれない。中学生だからこそ、この軽さなのかも。そもそも主人公・美代のキャラクターは中学生だから受け入れられる。しかし、中学生は中学生なりに悩みがあって「泣きたい」し、拙いなりに「猫をかぶって」自分を演じ始める時期なんだろうね。

個人的には美代の親友・ヨリちゃんが最高。この子は将来絶対美人になるでー…と、エロオヤジの目線で愛でてた。
いや、絶対そういうキャラ造形を狙ってやってると思うんだが…ヨリちゃん。
ゆず

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