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泣きたい私は猫をかぶるのmizukiのレビュー・感想・評価

泣きたい私は猫をかぶる(2020年製作の映画)
3.8
ヨルシカ好きな友人と一緒にみた。花と亡霊やっぱいいよね。普通はエンドロールって黒い背景に白字の名前だけど、この映画では白い背景に黒字で、そこにヨルシカの音楽が流れていて、綺麗で反抗的な感じがよく合っていた。ヨルシカの音楽って、綺麗で捻くれてるなって思うから。(汚さが出ている音楽の方がよく聴くけど、ヨルシカもたまに聴くといいなって思う)
背景が超綺麗。坂と階段ばかりの通学路とか、猫島とか。

ほんとに、気丈に振る舞う人ほど何かを抱えていることって多い。友人に何人もそういう人いる。辛さが、外から見えない。心配されたくないから隠すんだよね。見せたくないのだから、こっちができることは、何か垣間見えても知らないふり。やばそうなときを察知して、おっこちて行かないようにこの世に繋ぎ止めること。ただ隣にいて、そのままでいいんだよって肯定する。ゆりちゃんの対応が完璧すぎる。やろうと思ってもあそこまではできない気がする。

母2人と娘の関係の描き方はかなり好きだった。元母を嫌いになりきれないから、継母のご飯が美味しいって思いたくない。心変わりしてしまったと思うのが怖いから。

アニメっぽくて苦手な展開はあった。なんか、シーンの繋ぎが、ん?って思うところ多いかも。人の顔を捨てた猫たちがすんなり助けてくれる意味があまりわからなかった。そんな義理はない。人間関係がまあまあファンタジーなので、そこまで他人に期待するのもなあという気持ちになった。
超甘酸っぱい展開だけど、「好きな人に好きって言ってもらえない体ならいらない(猫になりたい)」から「好きな人に好きって言えるから人でいたい」に変わっていったのはよかったと思った。こんなど直球な恋愛もの久々にみた(笑)
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