杏野うどん

泣きたい私は猫をかぶるの杏野うどんのネタバレレビュー・内容・結末

泣きたい私は猫をかぶる(2020年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

これ絶対好み分かれると思う。
主人公のムゲは『無限大謎人間』と称されるちょっとイタい中学生女子。なんとなく、自分が我慢していればいい、笑ってればいいと意識的に思いながら生きてるのがわかる。それがなんとなく我々視聴者に痛々しさを感じさせる原因かもしれない。(実際彼女の状況は年齢を鑑みるに相当辛い状況ではある)
でもわたしは彼女の考えすぎを拗らせて、ままならないことになってしまう気持ちがちょっとわかるので、この作品めっちゃ好きでした。
中盤の盛り上がりである、手紙を渡すシーンで、ありえん程泣いた。なんか、あともうこの人しかいないって勝手に心の中心に置いていた柱がへし折れる瞬間を見ている気分になって。きっと他人からみたら自己中心的でくだらない失敗のうちの一つなんだろうけど、中学生の女の子にとってそれがどれだけ心の折れる出来事だっただろう。このシーン大好き。これみるために4回くらい見返している。
後半からの猫島は猫の恩返しをインスパイアしたのかな?デフォルメ具合が似たものを感じました。
猫島のところはわかりやすい勧善懲悪なので、少し冗長に感じたが人猫(猫人?)がキャラ立ちしていたので耐えられた。
杏野うどん

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