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泣きたい私は猫をかぶるのnagashingのレビュー・感想・評価

泣きたい私は猫をかぶる(2020年製作の映画)
3.0
猫の軽やかな動きと毛の質感に胸キュン。岡田麿里印のエキセントリックガールに対する監督のアプローチもたぶん正しい。絶対に没入せず距離を保って愛でてる。そのためか、高所からの眺望やローポジションのカットも不足してて、この設定で猫の視点にあまり立ち入らないのはストイックですらある。しかし、監督と脚本家でしっかりとビジョンが共有されていないであろうファンタジーは厳しい。空の海を渡ったり大木を登っていく道程なんて絶対に簡略化してはいけない。少女を少年が受けとめる三度目の落下もあってよかったはずで、なぜ昇降アクションに意味をもたせず繰り返すのか解せない。
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