父親の再婚で自分の居場所がなくなったと感じるムゲ。好きな男の子にアタックするも毎回避けられ、学校では無限大謎人間とからかわれる。そんな彼女の秘密は猫に変身できる事で、その時だけはなにも知らずに遊んでくれる好きな人の元で居場所を得る。
序盤からとにかくムゲのテンションが高くて、何故男の子をそんなに好きになったのかもわからず置いていかれたけど、そこはさすがの岡田麿里脚本。感情をバシバシぶつけてくるのでゲンナリすることもあるんだけど、共感してしまう部分も時たまある。
岡田さんはファンタジー部分が少ないほど個人的には好きなんだけど、今回は猫の裏世界を描きながらも｢さよならの朝｣ほどのファンタジー世界ではなく、現実や人間を見る猫の視点がギミックとして面白かった。やっぱりこれくらいの塩梅が好き。
猫好きなら見て損はないし、義母と彼女が飼っていた猫との関係がもう最高でうるっときた。
