現代SNSに対する風刺、バズる為には何でもするって風潮の延長線上にある話なんだろうけど、単純に異常に承認欲求が強過ぎて殺人鬼に成り果てたイカれた若者の話。
やってる事は胸糞悪いだけ、殺人場面を配信したらバズるはずって考え自体が失笑物なんだけど、本人は至って真面目に取り組んでる。
ぱっと見、普通の青年にしか見えない辺り、その行為とのギャップに異常性が際立つとも言えるけど、その割にはグロゴア描写もほとんどなく(予算若しくは規制の問題？)、また死体処理どうしてるんだとか細部の描写の荒さも目立つ。
とはいっても、ストーリーは割とテンポ良く進むし、画面も実際のストーリー展開(一応これも劇中カメラを通じた映像って体裁)とSNS画面を分割描写する事でスリリングさも感じられる工夫がされている。この辺は観る人によって観にくく感じるかもしれない。
全般的には、主人公の言動に全く共感が湧かないため終始胸糞悪さが先に立ち、さっさと破滅してくれって思いながら観てた割に、(まぁその通りの展開だからかも知れないけど)視聴後感はそれほど悪くなかった。
上にも書いたけどグロゴア描写はほとんど無いので、そういうの苦手な人にもお薦めです。
